
こんにちは!
昨日に続いて、生地の話。
今日はインディゴデニムとインディゴ風デニム。
上の写真で違い分かりますか?
僕も普通に見ただけではわかりません(笑)
右に置いているパンツはTHE BACK WATERのインディゴデニムを使ったパンツ。
対する、左にあるのはインディゴ風デニムの生地見本。
風ってなにって感じですね。
インディゴっぽいデニム。ぽいってことはインディゴではないってこと。
どういうことかというと、

一枚の紙を半分に折りました。
左半分をインディゴデニム、右半分をインディゴ風デニムに乾摩擦を30回加えます。
乾摩擦(かんまさつ)は乾いた状態のものに摩擦をすること。
それに対しての用語は、湿摩擦(しつまさつ)で濡れた状態で摩擦をすること。
乾摩擦より、湿摩擦のほうが圧倒的に色移りします。
濡れたジーンズは気をつけてくださいね!
さて、擦った結果はというと

どうでしょうか?
左のインディゴデニムに摩擦をすると、青色が移ります。
右はインディゴ風デニムなので、色移りほぼしません。
インディゴデニムは通常のジーンズに使われているデニムのこと。
良い点は穿けば穿くほど色落ちして味がでる。
ということは、上のように色移りもします。
じゃ、インディゴ風デニムはというと、インディゴに似た色を反応染めで染めた糸デニム。
反応染めは、繊維と染料を堅牢度(けんろうど・色落ちしにくい)の高い染め方のこと。
堅牢度が高いデニムなので、堅牢デニムとも呼ばれる。
そのため、インディゴデニムを使ったジーンズのように色落ちはしません。
じゃ、なんのためのインディゴ風デニムなのかといえば、こんなアイテムたちに使います。
ソファーカバー、ベッドカバー、バッグなどなど。
共通するのは、摩擦が多い場所やモノで、かつ色が移っては駄目なアイテムです。
バッグだとインディゴデニムのもありますが、肩掛けなどで使用していると絶対色移りします。
ソファーカバーなどは、どんな服装の人が座るかわからないので、色が移っては困る場所です。
でも、インディゴデニムを使っているかのようなカッコよさが欲しい!というときに、このインディゴ風デニムを用いたりします。
こんな感じで、作りたいアイテムによって生地を選んでいきます。
以上、インディゴデニム、インディゴ風デニムの話でした!!