原反ワッシャーした生地。

 

こんにちは!

 

昨日生地のネタを書きましたが、今日も生地ネタ。

 

本日は、原反ワッシャーした生地を洗い工場に取りに行きました。

 

原反ワッシャーとはなんぞや?と思います。

 

原反(げんたん)とは、50m巻きされた生地のことをいいます。

 

生地は、タテ糸とヨコ糸が組み合わさって生地になります。

 

そして、そのタテ糸には糊がついています。

 

なぜ糊が付いているかというと、生地を織る際にタテ糸をピン!!と引っ張った状態で織るのでタテ糸に負荷がかかります。

 

負荷をかけてもタテ糸が切れにくいように糊でコーティングをしてタテ糸を強化します。

 

で、原反ワッシャーの話に戻ります。

 

その名の通り、原反を洗う、という意味です。

 

普通はジーンズを縫製する際は、原反ワッシャーしません。

 

縫製してから洗うのが普通です。

 

 

じゃ、なぜ原反ワッシャーする生地があるのか?というと、生地によっては縮みが大きく、縫製後に洗った場合、縫い目が波打つ場合があります。(パッカリングという)

 

少々のパッカリングはOKですが、パッカリングが大きい生地だと縫いあがったジーンズが不細工になります。

 

一方、原反ワッシャーした生地は、縫製前に洗って生地を縮めているので縫製後にあまり縮みません。

 

そのため、パッカリングが起こりにくくキレイに仕上がります。

 

 

THE BACK WATERのジーンズでは、BW-104VM、BW-103VMの生地が縮むので、あらかじめ原反ワッシャーをしています。

 

 

原反ワッシャーは、大きな洗濯機で水洗いをして糊を抜きます。

 

その後、上の写真のようなプレスしながら、ロールする機械にかけます。

 

 

こんな感じに巻き取られていきます。

 

巻き取られたあとに袋に入れて、一番上の写真のような状態となります。

 

 

1本のジーンズを作るにも、本当に色んな過程を経て作られます。

 

 

今回は原反ワッシャーの現場でしたが、また別の現場で写真や動画取れたらご紹介いたします。

 

 

THE BACK WATERは現場が身近なメーカーですw